友だちや同僚ならまだしも、自分の彼女がタバコを吸っているのはどうしても気になる、という男性は多いかと思います。
彼女の体も心配だし、将来のことや子どものことを考えたら、今すぐにでもタバコは止めてほしいですよね。
でも、付き合っている段階ではタバコを吸う・吸わないは本人の趣味や嗜好の問題ですし、あまりタバコのことを注意しすぎて「器が小さいなぁ」と思われるのも困ります。
それでは、彼女が喫煙者で困っているというあなたへ、タバコを吸うことで受ける影響や、彼女のタバコをやめさせる方法について、ご紹介していきたいと思います。
目次
タバコが体に悪いと言われる理由を知ろう
タバコが体に悪いというのは周知の事実ですが、では具体的にどう悪いのでしょうか。
タバコの煙には4000種類以上もの化学物質が含まれており、そのうち発がん性物質が60種類も含まれています。
女性の肺がんによる死亡率は非喫煙者の2.6倍にもなり、子宮がんや子宮頸がんによる死亡率も1.6倍も高く、ほかのあらゆる癌の発症率も高くなります。
女性のほうが男性よりもタバコの発がん性物質の影響を受けやすく、男性より少ない喫煙量でもがんを発症しやすくなります。
がんの他にも、妊娠しにくくなったり、子宮外妊娠しやすくなる恐れもあり、早産や自然流産が非喫煙者に比べて1.5倍も多くなります。
妊娠中の喫煙は、胎児の先天性欠損のリスクが高くなることも指摘されています。
このように、タバコは自身の体に悪いだけでなく、妊娠・出産による赤ちゃんへの悪影響も心配されるのです。
禁煙方法と難しさについて知っておこう
タバコに含まれるニコチンは、急速に肺から吸収されて数秒で脳内に達し、ドーパミンという神経伝達物質が放出されて刺激を与えることで報酬感や快楽感を得ます。
これを繰り返すうちに脳の本来の動きが悪くなり、ニコチンがないとイライラしたり落ち着かなくなるといった禁断症状が現れるようになります。
つまり、「タバコは体に悪い」「二度と吸わない」といった理性を越えて、ニコチンを求める行動を起こしてしまうのです。
タバコを止められないのは「意思が弱いから」ではなく、「薬物依存という脳の病気」だからなのです。
また、女性は男性よりも依存しやすく、喫煙満足度が高いため、ニコチン離脱症状が長く強く出現してしまいます。
タバコを吸う理由はストレス発散のためという人も多いですが、女性はストレスへの対処能力が低く、それだけタバコでストレスを発散させようとしてしまうこともあります。
タバコを止めるには、「ニコチン=快感」と脳に組み込まれてしまっているパターンを解かなければなりません。
このニコチンによる「快感報酬システム」の作用を、タバコを止めることで得られるメリットからの「快感報酬システム」にすり替えることが必要なのです。
彼女が隠れてタバコを吸っている時の対処法は?
「タバコは吸わない」と約束したのにも関わらず、彼女があなたに隠れてタバコを吸っていることを知ってしまったら、どう思いますか?
「たまたま吸っただけのかもしれない」「約束したんだからもう吸わないはず」と思うかもしれませんが、止めることを約束したにもかかわらず吸ってしまったのなら、おそらく彼女はあなたに隠れて吸い続けるでしょう。
嫌なこと、許せないことは人それぞれですが、それを許す、許さないはあなたの器量次第です。
もし隠れて吸っていたことがどうしても許せないのであればもう別れるほかありませんが、本当に彼女にやめてほしいのであれば、見て見ぬふりはせずにきちんと伝えなければなりません。
「タバコをやめてくれるなら付き合いは続けるけど、たぶんしばらくは疑うことが多くなる。」
「でも、君が今度こそ本当にタバコをやめる意思があるなら、協力するから一緒に頑張ろう」
このように、決して責めるだけではなく一緒に頑張ろうという気持ちを伝えれば、彼女は「隠れて」吸ってしまったことへの罪悪感があるはずなので、次こそは真剣に禁煙に取り組んでくれるでしょう。
彼女にタバコをやめてもらうための詳しい方法は次の章でご紹介します。
彼女にタバコを止めてもらうにはどうすればいい?
タバコを止められない彼女に「禁煙できないなら別れる」と言ってしまうのは逆効果です。
彼女は余計にストレスが溜まってタバコを止められなくなってしまいます。
禁煙するためには本人の意思が必用不可欠で、まずはその動機づけの部分をあなたがしてあげましょう。
この動機づけで一番大切なのは彼女の気持ちを理解することです。
例えば仕事のストレスなどでタバコを吸ってしまうのなら、「仕事大変なんだね」「忙しくてストレスが溜まってるんだね」と共感してあげます。
その上で、真剣にタバコを止めてほしいことを伝え、長くかかってもいいので辛抱強く支援してあげることが必要です。
- 決して怒ったりせずに一緒に禁煙方法を考える
- 「自分がストレスを感じるから」ではなく「彼女の体の健康のため」にやめてほしいということを伝える
- ストレス解消に付き合う、一緒にする(カラオケ、スポーツなど)
- 禁煙外来に一緒に行く
- 電子タバコを勧めて、タバコの本数を減らしていく
- 彼女は禁煙、自分は運動やダイエット、など違うことを一緒に取り組んでプロジェクト化する
いきなりまったく吸わないことを目標にするとすぐに挫折してしまいがちです。
まずは1日吸わないでいられたら褒める、そして次は3日吸わないでいられたら褒める、それができたら次は1週間、1ヶ月と少しずつタバコを吸わない期間を長くして、最終的にタバコを止められるようにしましょう。
タバコを止めてくれない彼女と別れるのは有り?
タバコを止めるには本人の意思がなければできないので、彼女に止める意思がなければタバコは止められないでしょう。
あなたが、彼女がタバコを吸うことがどうしても許せないのであれば、別れるのは仕方のないことだと思います。
彼女との結婚や妊娠した時のことまで考えているなら、タバコというのは大きな問題です。
彼女に将来のことを真剣に考えていることを伝え、それでもどうしてもやめてくれないのであれば別れるべきです。
一緒に暮らす空間や、子どもにまで影響を与えてしまうのがタバコです。
でも、「別れるか別れないか」と迷っているうちはどっちを選んでも後悔すると思います。
タバコを理由に別れるのが嫌なのなら、あなたが彼女の意思を変える努力をし、もし彼女が止めると決めた場合には協力をしてあげる必要があるでしょう。
まとめ
タバコは依存度が高く、簡単には止められません。
タバコが体に悪いということは彼女もわかっていることだと思います。
それでもやめられない理由や原因があるわけで、彼女にタバコを止めてもらいたいのなら、あなたも一緒に協力してあげましょう。
彼女一人ではやめられなくても、あなたの協力があればやめることができるかもしれませんよ。
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