娘が年頃になっても結婚しないと悩んでいる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
親としては気になるけど娘には聞きにくいですし、自分ではなく娘のことだけに他人に相談することも難しいものです。
娘本人に確認できたら早いのですが、それが原因で娘とケンカになってしまったり、関係が悪くなってしまうこともありますので、躊躇していることもあると思います。
娘の結婚のこと、実際はどうなのか知りたくはありませんか?
目次
娘が結婚しないのには理由があるの?
現代の日本では晩婚化が進んでいるとは言え、やはり30代ともなると女性は既婚者が増えてきます。
同世代で集まると、あえて避けていない限りは多くは既婚者という状況になるでしょう。
娘が年頃であれば、結婚を意識せざるを得ない状況は体験しているはずです。
それでも「結婚しない」という選択肢をあえて選んでいるのには、やはり理由があります。
以下は、国立社会保障・人口問題研究所が公表した『第14回出生動向基本調査』の、『25歳~34歳の女性に聞いた結婚しない理由』のランキングです。
第1位 自由さや気楽さを失いたくない・・・31.1%
第2位 まだ必要性を感じない・・・30.4%
第3位 趣味や娯楽を楽しみたい・・・20.7%
第4位 仕事(学業)に打ち込みたい・・・16.9%
第5位 まだ若すぎる・・・2.7%
(参考URL→http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14_s/chapter1.html#14)
娘の普段の行動から、ある程度推測することができると思います。
仕事が楽しいと言っているとか、仕事後や休みの日も趣味や友人との付き合いにお金や時間を使っているようだと、あえて「結婚しない」という選択肢を選んでいるのかもしれません。
娘が結婚できない理由は何がある?
一方で、結婚はしたいけれど結婚できないというケースもあります。
こちらは、同じく『第14回出生動向基本調査』の『25歳~34歳の女性に聞いた結婚できない理由』のランキングです。
第1位 適当な相手に巡り会わない・・・51.3%
第2位 結婚資金が足りない・・・16.5%
第3位 異性とうまく付き合えない・・・11.6%
第4位 親や周囲が同意しない・・・5.5%
第5位 住居のめどが立たない・・・4.5%
(参考URL→http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14_s/chapter1.html#14)
半数以上がよい結婚相手がいないという意見です。
この場合は、知人を紹介する、結婚相談所への登録を進めるなど、親が多少手助けすることもできます。
娘が「余計なお世話」と思わない程度に、意見を聞きつつ相手を探すのを手伝ってあげるのもいいかもしれません。
娘が結婚しないとどうなるの?
娘の子ども=孫が見られないということになります。
結婚していなくても子どもを産むことはできますが、やはり結婚した夫婦の間に生まれるケースが多いのが事実です。
子どもとは違い、孫はまた別格の存在です。
周囲でも「孫ができた」「孫がかわいい」といった話題も多くなってく中、娘がいるのに孫がいないとなると、さみしい思いをするかもしれません。
さらに現実的な話になりますが、現在娘が30代だとしても、その後は10年、20年と確実に歳をとっていくのであり、それと一緒に親も当然歳をとります。
気づいたら娘50代、その親70代から80代となり、親は老年期に入っていることは確実です。
そのくらいの歳になると、退職して収入がなくなり年金のみで生活をしていたり、健康上の問題も多くなっていて寝たきりになったり介護施設に入っているという可能性もあります。
そうすると、親は自分たちの生活でいっぱいになり、娘の生活まで面倒をみてあげる余裕がなくなっていることも考えられます。
そもそも、親が健在かどうかもわかりません。
親が未婚の娘の最後を看取ってあげられればいいのですが、順番から言ってそうなる可能性は低いでしょう。
そうすると、未婚の娘は生涯孤独の将来が待っているとも言えます。
もしきょうだいがいたとしても、そのきょうだいが結婚していれば家庭を持っているのであり、未婚の娘に何かがあった時、残された親族にとっては大変なうえに、娘自身も孤独な思いをしてしまうことになりかねないのです。
娘の結婚する相手が苦手な場合はどうする?
もちろん性格的に合う・合わないはありますが、結婚をするのは親ではなく娘です。
娘を大切に育ててきた自信があるのなら、娘が選んだ結婚相手を信じることはできませんか?
まずは娘の話をじっくり聞いて、その結婚相手のいいところを見つけたらどうでしょうか。
そして、たとえ苦手であっても、その結婚相手とちゃんと交流をもつことです。
もしかしたら誤解しているだけかもしれません。
関係を深めていけば、その苦手意識を感じるに至ってしまった最初の感情や考え方の違いが、取るに足らない感情や状況の行き違いだったということもありえますよ。
娘の結婚を反対してもいい?
それまで大切に育ててきた娘が結婚するとなれば、それはもう心配でたまらないことでしょう。
娘が選んだ人であることは頭で解ってはいても、受け入れられないこともあるかもしれません。
でも、そこで結婚を反対したとしても、いいことはありません。
娘が結婚を決心するほどの相手なのですから、その相手にケチをつけたり、悪く言ったりすると、娘は親から離れて行ってしまいますよ。
たとえ親から見て結婚相手が「学がない」とか「収入が低い」とか不満があっても、娘さんを心から愛し、大切にする優しい男性なのではないですか。
仕方がありません。娘が20歳を越しているのであれば、結婚に親の同意は必要ないのですから。
娘が結婚して寂しい時は?
娘が結婚してしまうと、ポッカリと穴が開いたように寂しくなってしまうという話はよく聞きます。
そんなときにしてみるといいことをいくつかご紹介します。
- 結婚後の楽しみを考える
- ペットを飼う
- 趣味をもつ
- 夫婦での生活を楽しむ
結婚後の楽しみを考える
娘と「別の家族」という存在になると、それまでとはまた違った関係となり、予定を合わせて一緒に出かけることも増えるということもあります。
みんなで出かける回数が増えたり、年に一回旅行を計画するなど、楽しみが増えます。
ただ、あまり頻繁に誘いすぎてうざったく思われることのないよう、娘家族のペースを十分に理解した上で誘うようにしましょう。
さらに、結婚後には孫ができるかもしれません。
孫は子どもとは全然違ってかわいく見えるものですから、それを楽しみにするのはいかがでしょうか。
ペットを飼う
ネコや犬、それが難しければ鳥や魚などでもいいでしょう。
今まで娘に向けていた愛情をペットにそそぐことで、悲しみを和らげることができるかもしれません。
趣味を持つ
今まで子どもにかけていた時間とお金がほぼかからなくなります。
若いころにやっていたけど育児に追われてやめてしまっていたことや、やってみたかったけどできなかったことなどを始めてみるよいチャンスです。
趣味に没頭することで、さみしい気分をまぎらわせることができます。
夫婦での生活を楽しむ
これまで育児に追われて、夫婦で向き合う時間は十分にとれていましたか?
新婚生活が戻るとはいいすぎかもしれませんが、食事や旅行も何の気兼ねもなく行くことができます。
旅行先で、娘家族が喜びそうなお土産を探すのも楽しいですよ。
まとめ
結婚はたくさんの不安や寂しさもありますが、 嫁にいくことを親が喜んでくれたことが、娘にとってはとてもうれしいことです。
結婚して妊娠し、その報告に一番喜んでくれるのも親であると、娘も一安心です。
結婚して家庭が別になったあとほど、より娘との関係が良くなったというのもよく聞く話です。
娘の一番近い存在になってあげましょう。