娘が小学校高学年から中学生になると、反抗的な態度をとるようになってきたとよく聞きます。
自分自身、そのくらいの年齢の頃はよくイライラして親に反抗していたなぁなんていう人もいるのではないでしょうか。
それがまさに反抗期というもので、思春期における成長過程のひとつなのです。
とは言っても、あまりに毎日娘が反抗的だと親も疲れてしまいますよね。
そんな娘とのどう向き合うべきなのか、ご紹介していきます!
目次
そもそも反抗期って何?
反抗期とは、子どもの発達の過程で、周りのものに対して否定的・反抗的な行動が強く表れる時期のことです。
自我が発達してくる3歳頃、身の回りの様々なものに「イヤ!」と言って拒絶をするいわゆるイヤイヤ期を第一反抗期と言います。
一方で、自我の独立を求め、自分を取り巻く慣習や権威などを拒絶・否定し、激しい怒りの感情や破壊的・暴力的な行動が目立つ思春期のことを第二反抗期と言います。
いずれも自我の発達に深く結びついている正常な現象であり、人格が発達する上で重要な意義をもちます。
誰にでも反抗期はあるの?
反抗期は成長過程で重要な現象であると述べましたが、必ずしもすべての子どもに反抗期があるわけではありません。
ある番組でおこなったアンケートによると、大学生300人のうち過半数が「自分に反抗期はなかった」と回答したそうです。
悩み事の相談相手が、昔は圧倒的に友達が多かったのですが、最近では母親に相談するという子どもも増えてきています。
反抗期が無い子は大丈夫?
それでも成長過程で必要な反抗期が無くても大丈夫なのか心配ですよね。
反抗期が無いのには、以下のような理由が考えられます。
①反抗したいのにその気持ちを心で押さえつけて反抗できない
これは子どもがうまく自己主張ができないという状態です。
自己主張ができないと、自分でものごとを決められなかったり、誰かから指示されないと動けなかったり、大人になって社会に出た時に、自分の意見が言えずに苦労することもあります。
反抗できずにため込んでしまうと、ふとしたきっかけで大爆発してしまう可能性もあります。
親は、子どもの意見を焦らずに、しっかりと聞いてあげるようにすることが大切です。
②反抗の仕方がわからない、反抗する必要がない
このパターンは親としては理想的かもしれません。
この場合は、親の価値観と子どもの考え方があっていて反抗する理由がないからと言えます。
最近では親と子どもが友だちのように仲が良く、反抗期が無いといった話もしばしば耳にします。
①が理由である場合は注意が必要ですが、反抗期がない=問題がある、というわけではありません。
子どもとまっすぐ向き合って、信頼関係が築けていれば大丈夫です。
娘の反抗期の父親の対応は
娘が反抗期に入ると、父親を無視したり、「ウザイ」「話しかけないで」と言われたりするかもしれません。
反抗期は娘が成長する過程で大切な時期です。
娘の立場に立ち、普段通り変わらず接してあげるようにしましょう。
気を付けたいのは、「なんで無視するんだ!」と叱ったり、父親として尊敬してもらおうとする行動をとることはやめましょう。
また、変に機嫌をとろうとしても、娘には見透かされてしまいます。
ただ、娘と決めた約束やルールを守れない時や、人として悪いことをした時には、父親としてきちんと躾をしてあげなければなりません。
それは娘のために必要なことだからです。
娘の反抗期の母親の対応は?
特に専業主婦の母親は、毎日反抗期の娘と顔を突き合わせていると、イライラして怒鳴りがちですが、たまにストレスを発散しながら、娘とうまく距離を保つことが大切です。
腹が立つと思うのですが、激しい言い争いをしても、お互いに得るものは何もありません。
母親は、感情的にならず、娘が自発的に非を認められるよう、上手に誘導するのが最善策です。
そのためには、娘がどんな態度をとっても言うことや態度を変えず、いつも同じ態度をとるようにしましょう。
また、娘がイライラしているところにあえて近づいたり、話しかけたりしても逆効果です。
このような場合は、娘の頭が冷えてから接するようにしましょう。
ちなみに、感情的に叱ること以上にやってはいけないのが、娘の行動を無視することです。
いくら大変でも、どんなにイラついても、きちんと真剣に向き合わなければ、親子の信頼関係を築いていくことはできません。
反抗期のストレスを発散する方法は?
娘自身には、その反抗のエネルギーを外に向けさせましょう。
勉強でもいいし、スポーツでもいいし、芸術でも構いません。
家庭内にこまらず、外で活躍することで娘自身が鬱屈せず、自分の道を切り開いていくことができるのです。
また、親は「反抗期は一時期なもの」と割り切って、自分自身もストレス解消しながら、慌てることなく見守るようにしましょう。
娘のことばかり考えるのではなく、体を動かしたり、趣味の時間を作ったりしてみましょう。
突発的な怒りを鎮めるには、コップ一杯の水を飲む、などでもいいと思います。
反抗期が長すぎる時に考えられる事は?
反抗期の期間は個人差が大きく、すぐに終わる子どももいれば、思春期を過ぎてもまだ反抗期が続く子どももいます。
とは言ってもあまりに長い間反抗期だと、親も疲れますし、家庭環境が悪く、他のきょうだいに悪影響があったり、家族全体が生活しづらい状況になってしまいます。
もしかしたら反抗期ではなく、他に原因があるのかもしれません。
例えば、統合失調症という病気がありますが、この場合の症状は思春期の反抗期と似たような行動をとることがあります。
統合失調症だと、乱暴になったり暴言を吐いたり奇声をあげたりする行為をします。
親は「まさかうちの子が」と思って子どもの病気を見逃してしまっているのかもしれません。
病気の場合は、幻覚や幻聴が起きてしまっている可能性もあり、その場にそぐわないような時に、唐突にこのような行為におよぶことが多いようです。
心配であれば、学校のスクールカウンセラーや心療内科に相談してみてもいいかもしれません。
まとめ
反抗期は、自立に向けて成長している証のひとつです。
中学生の頃にピークになりますが、だいたい高校生くらいから大学生にもなると落ち着いてくることが多いようです。
娘をひとりの人格者として認め、わが子を信頼し、「あなたを信頼しているよ」と声をかけるよう心がけましょう。
そうすると、娘は一人の人間として親から認められたと感じるようになります。