自分の娘なのにどうしてか嫌いと思ってしまう時がある。こんなふうに思うと罪なことのように感じてしまいますよね。
しかし、世の中にはこのような親子間の関係に悩んでいる人も多いのです。
私だけが?と今現在思っている方、自分だけじゃないのですよ。どうしてこんな思いをするのか理由とともに考えていきましょう。
目次
娘が嫌い?息子と何が違う?
同じ実子でも息子の方は嫌いと感じないのに娘だけが嫌い、苦手であるというパターンもあります。
では息子とは何が一体違うのでしょうか?
それは
「女性は複雑であること」
が原因かもしれません。
個人差はあるものの一般的に、幼少時から性差は現れます。
この点が息子との違いではないでしょうか。
「男の子は単純で、考えている事・行動がすぐ読める」が「女の子はさっぱり分からない」という事を育児中に感じることはありませんでしたか?
女性の場合、心で感じている事ははっきりと表に出さず感じ取って欲しいという思いが強いため、親としても娘の事が全く良く分からず、理解しがたく扱いに困ってしまう事も良くあります。
こんな違いから息子と娘は実子であっても親子間の関係性に違いがでてくることもあります。
娘を嫌いと感じてしまう理由は?
娘の事がよく分からないといった理由の他にも嫌いと感じる理由をいくつか挙げてみましょう。
- 言う事を聞かない
- だらしがない
こういった理由が主にあげられるのですがどうでしょう?
それぞれがどういった事なのか詳しく説明しましょう。
いう事を聞かない
いう事を聞かない場合は二種類のパターンが考えられるでしょう。
一つは、これは誰にでもある成長の過程での反抗期。
中学生ころから高校生くらいまで、おそらく親が言ってくることに関しては理由もなく反抗したくなるもの。
男の子の場合は口をきかず自室にこもりがちといった行動に出がちですが、女の子の場合は言葉で反論してくることに“カチン”とくるのではないでしょうか。
そしてもう一つのパターンは、反抗期という時期を過ぎてもいつまでもいう事を聞かない時。
成人してもいう事を聞かないというのは親からの“押しつけ”が多い場合が多い事もあります。
「こうしなさい」「ああしなさい」と要求していませんか?
親としてはこんな娘に育ってほしいという理想があるので口出しをしたくなります。
親心ではあっても要望が多ければ、娘にとっては押しつけにしか感じないのです。
“成人しているのになんでも口出しをする”と反抗的な態度をとりたくなってしまいます。
だらしがない
部屋が散らかったまま、脱いだ服はそのまま、食べたら食べっ放しなどという事があると、だらしなく感じますよね。
親子といえどもだらしのない生活をしている人には嫌悪感を抱いてしまいます。
いずれの理由も“自分の娘なのに自分の思った通りの子ではない”“理想の娘像からかけ離れている”というはがゆい思いから嫌いと感じるようになります。
そしてもう一つ考えられる理由として、
- 同性であるという事
母親と娘という関係に限定されるのですが、自分はそうは思っていなくても同性であることで嫉妬をしている事はありませんか?
自分の娘であっても“若い女性であること”によって“若いっていいわね、毎日がキラキラとしていて”“自分もこんなふうに輝きたいのに”という嫉妬心を抱くこともあります。
このように、様々な理由が考えられるのですがあてはまるような事はありましたか?
もちろん親子であっても性格が全く違うことにより「合う」「合わない」はでてくると思います。
娘が嫌いでイライラした時はどうすればいい?
では、そんな娘に対してイライラとして嫌いになってしまう事が増えてきたら、どうしたらいいでしょう。
まずは干渉できない程度の距離を取ってみましょう。
おそらく娘の事を考えすぎ、目に入るとイライラする時間が出来てしまい感情的になってしまうこともあるのでは?
まずは一人の時間を取り、趣味に没頭したり同年代の友達との会話など“娘”から離れた事をしてみてはどうでしょうか?
ヒートアップした心を静めましょう。
そうすることにより、
- 冷静に自己分析が出来、自分と娘の関係性を見つめ直すことが出来る
- 娘を一人の人間として客観的に見ることが出来るようになる
- 娘と離れることでどれだけ大切であるのか再確認できる
イライラした心を押さえ、考え方に変化をおこしてくれるかもしれません。
娘が嫌いになりそうな時の対処法は?
いろいろと試行錯誤はしているものの娘を嫌いと少しでも感じてしまうのであれば、大嫌いになるまえにこのような事を心に思い描いてください。
- 娘を自分の所有物と思わない事
- 思い通りにならないのが当たり前と思う
- 娘に嫌いだという事を本人に伝えるのはこじらせるだけなので心の中だけにしまっておく
もう娘さんは一人の女性なのです。
あれこれと手をかけて世話をしなければならない小さな子供からは卒業したのだと思ってみましょう。
嫌いな娘と仲良くするには?
娘であるのならば仲良くしたいと思うのは当然の事でしょう。
しかし、嫌いであるのならば無理して“仲良し親子”をする必要はないと思います。
無理をしたって嫌いであることは消せないですし、より嫌いになっても困るでしょう。
一定の距離を保って上で、娘からのアプローチがあった場合だけ応えてあげるくらいで良いかと思います。
教育費であったり、人生の相談事であったりそんな時は親としての務めだけは果たしてあげることで良いと思います。
家族の形は家族の数ほどたくさん存在するのでありきたりの型にはめる必要はないでしょう。
まとめ
娘を嫌いな事で罪悪感であるだとか、親失格であると思う必要はありません。
親子である前に、一人の人間と人間の関係性なのですからおかしい事でもありません。
まずは親子であるという事を切り離して、一人の人間として考えてみていいのではないでしょうか。