
「家族の誰かが嫌い」と悩んでいる人はいませんか?
家族であるがために嫌いであることが非常に罪なことのように思われているのかもしれません。
おそらく日本独特の「血筋、家族」を大切にしなければいけないという考え方がいまだに根強くあるからなのでしょうか。
今回はこのように家族が嫌いであることの理由や対処法、そしてそれがいけないことであるのかについてまとめてみました。
目次
家族が嫌いな理由を考えてみよう
一番身近である家族のはずなのにどうして嫌いと感じるのでしょう。
何か理由があるから嫌いになったのではないでしょうか。
いくつか考える理由を挙げてみますね。
- 自分の意見や考え方が否定される
- 愛情を感じられない
- 束縛される
- 相手に世間一般的な常識がなく恥ずかしいと感じる
- コミュニケーションがとれない
このような理由に少なからずあてはまりませんか。
では、どうしてこれが嫌いになる理由となるのか深く考えてみたいと思います。
自分の意見や考え方が否定される
これは誰でも自分の意見や考え方を否定され続けると自信をなくしてしまいますよね。
例えば、自分の希望する志望校・職業に対して理由なく拒否をされる、友人や交際中の相手を認めてくれないといった事など。
他にも自分のファッションセンスに対して理解がなく変な目で見られる。といった事もあるかと思います。
否定されることが多ければ多いほど相手を嫌いになるというのは仕方がない事です。
それがいくら身近な家族であっても例外にはなりません。
愛情を感じられない
家族からの愛情は何も小さい子だけがうれしく思うわけではありませんよね。
人は愛されることで相手への愛情も生まれるものです。
家族からでも冷たくされる、会話をしてもらえない、気にかけてもらえないという事があるのならばおのずと家族が嫌いになる理由になるのかもしれません。
束縛される
束縛されることや、監視が厳しいという事は「相手が好きだからこそ、大事だからこそ」という過剰な愛情表現とも言えます。
過剰すぎると人は苦痛を感じます。
「そんなに自分の事が信用ならないのだろうか」といった自分を否定されるということになり、相手を逆に嫌いになってしまうということにつながるのですね。
相手に世間一般的な常識がない
幼いころは家族の考え方、行動には何の疑問も抱かなかったとしても、成長し社会に触れることで“常識・非常識”の境目が分かるようになってきます。
いくら家族であっても、世間とあまりにもかけ離れたことがあるのならば嫌いになっていくというのもしょうがないのかもしれませんよね。
コミュニケーションが取れない
身体的な理由を除いてコミュニケーションが取れないというのは家族であってもちょっとイライラする事も感じるでしょう。
自分のいった事に対して返事がない、無視されるといったことを感じるのであれば相手への愛情は薄くなるのも仕方がないことですね。
それが憎しみへと変わっていくこともあるかもしれません。
このように家族が嫌いになるという理由はいくつかあるのですが、家族だから好きといった形式を当てはめる必要はありません。
家族である前に一人一人が別の人間であるのだから、好き嫌いが生まれることは当然の事のようにも感じます。
では、理由が分かったところで対処についても考えてみましょう。
家族が嫌いな時の対処法は?
家族という切り離せない関係性であるということが問題をややこしくしてしまうことは事実です。
でも嫌いだと思う事も事実です。そんな相反する関係をどうしたらいいのか、対処法を考えてみましょう。
- 物理的な距離を置く
- 家族のような存在の人を作る
- 家族という考え方をやめてみる
物理的な距離を置く
お互いの住む家を別々にするという事が一番良いのですが、未成年の場合それも難しいかもしれませんね。
そういった時は、出来るだけ「顔を合わせないで済む」距離を保つようにしてみましょう。
例えば、通学時間や帰宅時間をずらしたり、休日はアルバイトなどで外出の時間を多くする、友人の家で過ごすようにするといった“相手と会わない”ようにしてみてはどうでしょうか?
物理的な距離感を生むことで相手の事を考えなくて済みますよね。
家族のような存在の人を作る
恋人や、なんでも相談できる親身になってくれる友人、だれでもいいのです。
他人だけれども自分がとても大切で家族のように近い存在の人を作ること。
一緒に過ごすと心休まる時間ができるという対処法となります。
「遠くの家族より近くの他人」ということになりますが、血縁がすべてではないのですよ。
家族という考え方をやめてみる
家族だから嫌いになってはいけないという思いから自身に罪悪感を抱いてしまう事もあります。
“家族”というしばりをやめてみませんか。
一人の人格(他人)として相手を見ることにより、好き嫌いがあって当然なんだと思うと今までの罪悪感やモヤモヤが軽くなってくるかもしれません。
無理に仲良くする必要はない?
いくら「家族だから、血が繋がっているから」といった理由だけで仲良くする必要はないと考えます。
確かに、同じ家で過ごし似たような風貌であれば愛着もあり自然と仲良くなるといったことは当然のことのように思えますが、人間はロボットではありません。
感情は人それぞれなのであり、千差万別の家族の形が存在するのです。
無理をして仲良くするということも必要ないのです。
なので、世間一般的にみる「家族=仲良し」という型を誰もがあてはめなくていいのです。
家族が嫌いで一人暮らしをする時に考えること
家族が嫌いで、一人暮らしを始めてみたらまずは、自分自身の生活基盤を整えることを第一に考えましょう。
生活基盤が弱く、嫌いな家族に頼らざるを得ないという事になるのであれば“本末転倒”ですよね。
嫌いな家族の事を考えるのはしばらく距離を空けて時間が経ったとき。
冷却期間があることで本当に自分にとって必要である人なのか、またはそうでないのかを客観的に考えることが出来るようになると思いますよ。
もしかしたら一時的に嫌いになっているだけかもしれませんよ。
結婚した相手の家族が嫌いな場合はどうする?
好きで結婚した相手でもその家族まで好きになるかどうかは分かりませんよね。
今までは全くの赤の他人であったのですから、いきなり好きになれと言われてもそれは無理でしょう。
また、長い付き合いを続けているからといって 好きになるとは限りません。
そんな時は、夫、もしくは妻に正直に理由を話して自分だけ距離を置く理解を得てはどうでしょうか。
相手の家族に会わなければいけない日は“体調不良”など、相手を傷つけない理由でお断りしてみてはどうでしょう。
自分の家族を否定されるという事は正直気持ちのいい思いではないですが、どうして嫌いになったのかという理由によっては納得を得るかもしれません。
自分以外の家族(特に孫)まで距離を置くのはまた複雑な問題を生む原因にもなりますからまずは自分だけさりげなく距離を置いてみましょう。
まずは、どうして嫌いなのか自分で冷静に整理をしてからパートナーに伝えてみましょうね。
感情的になるのではなく分析したうえで伝えることが重要です。
まとめ
今は人の考えも大きく・様々に変わってきています。
家族が嫌いであることはなにも変なことではないことだと考えを持った人も多くいて理解を得られることもあるでしょう。
このような家族に対しての感情で悩んでいる方の心が少しでも軽くなっていただけたらなと思います。