付き合っていた頃や結婚当初の気持ちはどこへやら、結婚生活も長くなってくるとどうしてもすれ違いが生じてくるものです。
言い合うようなケンカができるならまだ仲直りして解決もしやすいのですが、些細なことですれ違ってしまうと、それが積もり積もって「離婚」という結末になってしまう可能性があります。
「妻の思っていることがわからない」「夫は全然家庭のことを考えていない」といった悩みはどの家庭でもありますが、そこからすれ違いが生じて続いてしまわないためにも、どうしたら夫婦関係を改善してよくできるのか、考えていきたいと思います。
目次
夫婦のすれ違いの原因は?
価値観の違い
離婚の原因でも多いのが「性格の不一致」です。
そもそも男女では脳の構造も違うため、どうしても考え方や価値観は違ってきてしまいます。
他人なら許せることでも夫婦となると許せなかったり、長い期間一緒にいるので耐えられないといったこともあります。
相手を思いやることがなくなって「自分が正しい」と主張してしまうと、どんどん不満がたまっていってしまうのです。
生活する時間帯が合わない
夫婦で仕事の休みが違ったり、夫の帰りがいつも遅い、就業時間が不規則な仕事に就いているといった場合、どうしても生活時間が合わなくなってしまいます。
1日から数日もまともな会話をしていないということもあり得ます。
食事も一緒にとれない、寝ているところを起こされてしまうなどの不満も増え、その不満を解消すべきコミュニケーションもとれなくなり、すれ違いにつながってしまいます。
仕事や家事、育児のバランスが悪い
特に多いのが、夫は仕事だけに集中できるのに対し、家事や育児は妻側の負担が大きいというバランスの悪さを感じているパターンです。
共働きであればなおさらです。
このバランスの悪さがストレスとなり、相手への不満となってしまうのです。
金銭感覚の違い
男性は浪費することに喜びを感じるのに対し、女性は節約することに喜びを感じます。
家計が一緒である夫婦の場合、自由にお金が使えないことへの不満や、何かを購入するときの予算、家計のやりくりの考え方など夫婦間で違いがあるとすれ違いへとつながっていきます。
食べ物の好みが違う
食事は毎日のことで、それが結婚してからずっと何十年も繰り返されます。
夫婦で食べ物や味付けの好みが違うのは当然のことなのですが、せっかく作ったものを「まずい」と言ったり、よく食卓にあがるものを「飽きた」と思っていたりすると、作る側と食べる側でのすれ違いが起こってしまいます。
夫婦のすれ違いの修復方法は?
感謝や謝罪は言葉にして伝える
簡単なことなのにもかかわらずできていない夫婦が多いのがこの「感謝」と「謝罪」をちゃんと伝えることです。
言わなくてもわかっているはず、言葉にするのが恥ずかしい、という夫婦は多いのではないでしょうか。
でも思っているだけでは伝わらないし、言われて嫌な気持ちには絶対にならないはずです。
会話をする
相手が何を考えているかわからないこと、自分の考えていることが相手にわかってもらえていないことがすれ違いの原因になります。
相手に対して無関心なのが一番よくないことです。
他愛もないことでもいいですし、「おはよう」「おかえり」「おやすみなさい」などあいさつからでも構いません。
会話することで相手の機嫌や体調なども知ることができます。
理想を押し付けない
相手の意思を尊重することを忘れていないですか?
相手に意見を言うことは悪いことではないですが、それを押し付けてしまうのはよくありません。
話し合いをするにせよ、たとえケンカをしてしまったときでも、相手の意見を聞き入れ、譲り合うことが大切です。
自分の時間も作る
いつも買い物に付き合わされている、時間があって出かけるときはなんとなく一緒に行くという夫婦の場合は、あえて一人で出かけたり、一人で好きなことをする時間を作ってみましょう。
「夫婦だから休みの日は一緒行動するべき」と思っていると、その関係が窮屈に感じたり、夫婦といっても他人であり少なからず気を使っているので疲れてしまいます。
ひとりの時間を持つことで、客観的に自分たち夫婦の関係を見つめ直すことができるかもしれません。
夫婦のすれ違いは離婚の原因にもなる?
「突然離婚を切り出された」とは特に男性がよく言いますが、ちゃんと前兆はあるのです。
多くの場合、小さなすれ違いが積もり積もって「離婚」という結論に至ってしまうのです。
時間のすれ違い、気持ちのすれ違い、そこから会話がなくなり、お互いの考えていることがわからなくなってしまいます。
すると同じ家に住んでいてもお互いに関わり合うことがなくなり、家庭内別居のような状況になって離婚へと進んでしまいます。
でも、そこまでたどり着くのには長い時間がかかるので、前兆を感じとり、その前に何か打つ手があるはずなのです。
すれ違いを解消するために夫が意識すべき事は?
いつも仕事で気を張っていて疲れて帰ってきたのに、妻が大して重要でない話を延々としてくることが苦痛と思うこともあるでしょう。
それでも、妻が話かけてくるときはフリでもいいから聞いている態度で接しましょう。
女性というのは話したことに対して意見が欲しいのではなく、ただ聞いてもらうだけでいいので、とにかく「共感」「同調」して話を聞いてあげましょう。
また、家事や育児をほとんど妻にまかせっきりということはありませんか?
家事や育児の不平等感は、妻が夫に抱く不満の大きなウエイトを占めており、すれ違いの原因になることが多いです。
家事や育児に積極的に参加することはもちろん、家事や育児をしてくれている妻に対して感謝の気持ちや言葉を伝えましょう。
あと、忘れがちなのが、妻の誕生日や結婚記念日などの記念日です。
女性のほうが覚えていることが多いので、プレゼントやお祝いを忘れないようにしましょう。
すれ違いを解消するために妻が意識すべき事は?
夫を褒めておだてれば、男は単純な生き物なので簡単に乗ってきます。
「ありがとう」「あなたってすごいわね」「○○してくれると助かるわ」と、このような褒め言葉をかけてあげれば、夫としての自分の居場所や立ち位置を実感できることにもなります。
また、女性は悩みごとを他人に話したくなりますが、男性は一人でじっくり考えたいものです。
夫が一人でボーッとしているときは、話しかけたり責めたりせずに、見守る余裕を持ちましょう。
仕事をして疲れて帰ってきた夫に、愚痴や嫌味を言うと、やすらぎの場である家庭が苦痛の場でしかなくなってしまいます。
精神的なやすらぎももちろんのこと、決して邪険にはせずに肉体的にもやすらげるような場所にしましょう。
そして、男性はお金を使うことに喜びを感じるので、夫の気持ちを無視せず、たまには好きなものを買ったり、趣味の物や食事にお金をかけさせてあげてください。
まとめ
夫婦にはいろいろな形があり、「これが正解」というものはありません。
すれ違いが起きてしまっているとしても、今そのことに気付いたのならまだ遅いことはありません。
結婚した当時の気持ちを思い出してみてください。
一度は愛し合って、夫婦として一生一緒にいると誓い合った相手なのですから、相手の気持ちを理解すること、少しの努力でまた夫婦円満になることはできるはずなのです。
夫婦関係の改善のために今すぐにできることなので、ぜひ試してみてください。